舌癖トレーニング

    舌の癖とは?

    舌の癖
    • 夢中になってゲームをしたりテレビを見ているときに、口がポカーンと開いている
    • 下の歯と歯の間に舌が出ている
    • 飲み込む時に舌を前に押す癖がある

    日常生活の中で、このようなことを無意識に行っていることはないでしょうか?
    これらはすべて「舌癖(ぜつへき)」と呼ばれ、歯並びに大きな影響を及ぼしてしまう可能性の高いものです。

    舌癖には上記のほかに下記のようなものもあり、すべて歯並びに悪い影響を及ぼしてしまうものです。

    上の前歯を押し出す癖
    下の前歯を押し出す癖
    上の歯全部を押し出す癖
    上下の歯を押し出す癖
    上下の噛み合せを開ける癖
    上下の噛み合せを深くする癖
    横の噛み合せを片方だけ開ける癖

     

    舌の癖が及ぼす影響

    舌の癖が及ぼす影響

    舌癖があると、下記のような不正咬合になりやすい傾向があります

    • 前歯の歯と歯の間が開いてしまう(開咬)
    • 上の前歯が前に出てしまう(上顎前突・出っ歯)
    • 下の前歯が前に出てしまう(下顎前突・受け口)

    上記のような不正咬合のほか、舌癖があることで、サ行、タ行などが舌足らずな発音になる事もあります。

     

    歯並び・顎の成長によくない癖や習慣

    以下のような癖や症状は、トレーニングにより直す必要のあるものです。

    ・鼻の病気や、喉の病気で、いつも口を開けて息をしている
    ・指しゃぶりをしている
    ・爪を噛む
    ・噛む筋肉が弱い
    ・唇に力が無い
    ・鼻の病気がある(アレルギー性鼻炎・慢性鼻炎・蓄膿症)
    ・喉の病気がある(扁桃肥大・アデノイド)
    ・舌の動きが悪い
    ・舌のひもが短い
    ・喉の筋肉が弱い
    ・発音が悪い(サ行・タ行・ナ行・ラ行)

     

    トレーニングの流れ

    STEP1、診断

    舌癖トレーニング1

    まずどんな舌癖があるのか、現在の状態を検査いたします。

    STEP2、医院にてトレーニングの練習

    舌癖トレーニング2

    舌癖の程度や状態に合わせて作成したトレーニングメニューを一緒に行い、トレーニングの練習をしてみます。

    STEP3、ご自宅でのトレーニング

    舌癖トレーニング2

    練習したトレーニングメニューをご自宅で行なっていただきます。
    小さなお子様の場合はお母さまも一緒に、楽しみながら行うようにしましょう。

    STEP4、改善具合をチェック

    舌癖トレーニング2

    練習したトレーニングメニューをご自宅で行なっていただきます。

    ご来院時にトレーニングの効果や舌癖の改善具合をチェックします。
    改善されていた場合は次のステップに進み、新しいトレーニングメニューの練習をします。

    STEP5、ご自宅でのトレーニング

    同じように、新しいトレーニングをご自宅で行なっていただきます。

     

    STEP4、5を繰り返し、癖の改善がされるまで行います。

     

    当院でのトレーニングの成果

    舌のトレーニングのみ

    当時8歳小学生の女子

     

    トレーニング開始前 トレーニング開始前
    約2年後 トレーニング終了後 トレーニング開始後

    この患者さんは、とてもよくトレーニングをしていました。それだけではなく、普段から正しい舌と唇を意識していました。毎月の来院時には驚く程の成果が出ていて、本人もさらにやる気が増し、トレーニングに励んだようです。

     

    舌のトレーニング+矯正治療


    当時16歳高校生女子

     

    トレーニング開始前 トレーニング開始前
    約3年後 トレーニングと矯正治療終了後 トレーニング終了後

    この患者さんは、とても舌癖が強く、始めた頃はなかなうまく出来ずにいました。しかし、歯並びを綺麗に保つ為にと諦めずにトレーニングを続け、約3年かけて終了しました。トレーニング終了後も正しい舌と口唇を気をつけているので、今でも綺麗な歯並びを保っています。

     

    当時11歳小学5年生女子

     

    初診時
    (舌癖の説明をしました)
    トレーニング開始前
    トレーニング開始時
    (トレーニング前なのに隙間が閉じてきています)
    トレーニング終了後
    トレーニング開始半年後
    (矯正ではまだ隙間を閉じる力をかけていません)
    トレーニング終了後
    約3年後 矯正治療とトレーニング終了時 トレーニング終了後

    この患者さんは初診時の説明で舌癖の事を知り、その日以来前歯を触らないように意識していました。なので、トレーニング開始時にはかなり前歯の隙間が閉じて来ていました。とても熱心にトレーニングしていたので、半年後には矯正での閉じる力をかけていないのに前歯が当たっています。矯正終了後も、正しい舌と口唇を意識していますので、綺麗な歯並びが保たれています。

     


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